新型コロナウイルスの世界的な流行の影響を受け、外出頻度の減少、生鮮食料品の購入頻度の減少や加工食品のまとめ買いの傾向が高まり、日照不足によるビタミンD不足も危惧されている。
これまで「健康的」とされていた生活が制限される中で、サプリメントの需要は高まっている。
しかし、科学的根拠なく新型コロナウイルスへの効果が標ぼうされることや、過剰量の摂取が危惧されることもあり、サプリに対するヨーロッパ各国政府の対応にはばらつきがある。
イギリスなどに拠点をもつ業界紙HBWがまとめたレポートによると、ビタミンサプリを推奨する国がある一方、サプリ利用に消極的な国が多いとしている。
調査対象は12ヵ国(オーストリア、チェコ共和国、デンマーク、フランス、ドイツ、イタリア、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スペイン、イギリス)。
サプリの積極的な利用を呼びかけているのはイギリスとチェコの2 ヵ国。
イギリスの国民健康局(NHS)は外出が制限される中、日光から十分なビタミンDを摂取できない可能性があるとし、骨と筋肉を健康に保つために1 日当たり10μgのビタミンDを摂取することを推奨した。
同時に1 日に100μg、または推奨量よりも多く摂取しないように注意を促した。